練習
10.7km走
5’22”→5’03”→4’55”→4’50”→4’11”
→3’52”→3’55”→3’47”→3’48”→5’06”
→5’21”(48’53”)
天気の子を見たので考えをまとめていこうと思う。
評価としては、80点くらいで、アラジンよりちょっと高いが、君の名はより低く、シン・ゴジラよりも低いかな。
評価する点:
アニメーションのタッチが淡く優しい。映像が美しい。音楽が良い点で悪い評価はつかない。
天気という独自の題材を扱って、少年と少女の戦いを描いたのは評価する。誰も殺さずに人の心を動かすのは難しいので、それに取り組んだことは少なくとも労力を感じる。
少年たちと大人、社会との戦いという題材も好きだ。若さによるステータスの欠如からやりたいことのできないという状況を、前向きな取り組みと強い心で打ち破ったのが良い。
特に三人で放浪するシーンにおいて、主人公の帆高があまり力になれなかった。実はその時自分が年長だったとあとから知ったときに感じたであろう情けなさ。
そして、少女は年を偽っていたと知ったときに、自分より幼い少女が、自分は人柱として消えていくと知ったときに抱いたであろう恐怖を想像したであろう。
そういった心情を力に変えて、最後は大人の社会のくびきから逃れて少女にたどり着いたのは良かったと思う。
世界と彼女という天秤の中で、世界を捨てて彼女を選ぶという自分本位の決断も好きだ。
評価しない点:
人はなぜ悲劇が好きなのだろう。俺はそこが気になる。はっきり言って、悲劇は好きではない。幸せな生活を描いてくれるだけで俺は楽しい。
そういう意味で、天気の子というお仕事をやって、花火大会までで終わった場合は俺は90点をあげられたと思う。
少年少女の抑圧と、打破に向けた取り組み、軌道にのって仲良くなり、みんなを幸せにできる喜びを感じる。それだけでとても美しい物語だと思う。
あとは、少し甘い。多感な若者向けに作ってあるのだろうから胸すく話は良いのだが、さすがに警察から幾度となく逃れるというのは無理だろうと感じて、
少し評価を厳しくする。それを成すためのツールとしての拳銃なのだろうが、拳銃という日本におけるイレギュラーツールを入れてくるのは少し反則だとも思う。
そこまでして警察や大人に束縛された状態から何度も逃げおおせる必要があっただろうか?直接的な拘束を受ける前に、捜査が狭まってくるのを感じるなどの
描写で代替できなかっただろうか?
あとは、なんとなくストーリーラインへのフォーカスが甘いように感じた。そこはあまり語れるほどまとまっていないが、このシーンは何の意味があるのだっけ?が多いのかもしれない。
また、帆高が島を出た動機もよくわからなかった気がする(そこは俺の読み取りの問題かもしれない)。
あとは、君の名はの夕暮れのシーンのような、美しく、胸がぎゅっと締め付けられるようなシーンが無かった。少女を追い求める場面も、瀧君のような力の入る描写がなかった。
名作との比較は酷だが、君の名はの次の作品ということで、厳しいながらも比較させてもらう。
総評としては、好きだ。好きだが、完全ではないし、神格化もしない。しかし、もう一度見てみたいと思うし、こんな綺麗な映画をありがとうとも思う。
次回作もきっと見るだろう。この二作は、少女が消えて、少年が追いかけるという構図が似ているので、次はboy meets girlなストーリーから変えても良いかもしれない。