練習
21分ジョグ
疲労はあまり回復しないかもしれないが、微細な筋損傷は回復する。
怪我を防止しながら小さな負荷をかけられる。今日はそれで十分。
メリハリがつけられ、集中力のあるA君。週に2回練習して、
そのいずれも手を抜かない。
1日目は集中して走る。やるときはやる男だ。2の走力を加算する。
2日目はさらに走る。練習の上に練習を重ねる。倒れそうになるまでやる。3の走力を加算する。
だらだらと走るB君。週6日走るが、たいていいつもやる気がない。
1日目。やる気が出ない。ジョグでいいや。だらだら走って0.5の走力を加算する。
2日目。やはりやる気がない。またもやだらだらで0.5の走力を加算する。
3日目。たまには少しまじめに走ることにする。少しがんばって1.2の走力を得る。やっぱり面倒だと思う。
4日目。やる気が出るはずがない。だらだら0.5の走力を加算
5日目。今日は疲れたので適当でいい。0.5の走力を加算。
6日目。さすがに適当すぎると反省する。こんなのじゃ走ってる意味ないのじゃないかと感じる。今日はかんばることにする。1.8の走力を加算。
A君の得る走力は、週に5。
B君の得る走力も、週に5。
とはいっても、A君が毎週ペース走とインターバル走を実施できるのと対比して、
B君は6日目にどちらかしかしないかもしれない。
そのため、最大スピードに差が出てくる可能性がある。
だが、走らない日が少ないぶん能力低下はB君のほうが少ない。
また、日常的に体に負荷をかけることで、回復力が向上するし、
普段の練習にあまり精神的負担を要さないことで、自然と練習時間が伸ばせるようになる。
負荷がかかることが自然になり、毛細血管が増え、脂肪が落ちる。
筋肉量も増えにくいため、体重の増加も抑えられる。
そういう競技だと思う。
だから、私はまず練習回数と練習時間を増やせるように体を作る。
初期は高負荷型にレースで歯が立たないが、しばらくしてやる気を出した際に、
B君は普段1.5、やるとき3の練習ができる回復力を手に入れていると思っているからである。